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黒歴史

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お題「わたしの黒歴史」

 

今週のお題で「私の黒歴史」ていうのがありました。人は誰しも黒歴史を持ってると思う。自分は...

 

なんか思い出すとうわ!っと鳥肌がたつ思い出があります。

 

 

あれは高3の夏

 

自分は運動会の幹部をしてました。

 

自分の高校は結構運動会に力を入れていて、その幹部になるということはその夏だけは高校のヒエラルキーのトップにたつということ。

 

ー そう、その夏「だけ」ということにあの時気付けていれば...

 

高校のヒエラルキーの上部を占めるのはサッカー部や野球部、クラスの人気者、可愛い子や面白い子でした。

 

自分は高1のころはヒエラルキーの上部にいたと思います。自分で言うのもなんですが、あの頃は元気で、クラスでも即線して笑いを取りに行ったり、打ち上げの幹部をしてクラスをまとめたりとクラスでも頼りにされる存在だったように思います。

 

しかし、2年生になった時、ふっとそのエネルギーが切れ、何事にも無関心のような状態になってしまいました。

自分は昔からそうで、新しいコミュニティに入ると、しばらくは元気いっぱいの明るい、快活な人間を演じれるのですが、あるときブチっとそのスイッチが切れてしまうのです。昔は自分の大きな悩みでした。

 

そんなわけで、休み時間になれば部室で漫画を読んだり、スマホをいじって過ごしたり、とにかく一人の時間ばかり過ごしていました。そんな男に他人は興味を抱くはずもなく、次第に人は離れ、一人になっていきました。

 

そうして高3の夏。運動会の季節がやってきました。

 

部活の友達と何かしら運動会の幹部として最後の夏を楽しもう、という話になり、あまり乗り気ではなかったのですが、絵が得意だったこともあり、美術関係の幹部になりました。

 

毎日行われる運動会の練習に、急遽運動会の為に作り上げた明るいひょうきんなキャラで参加し、内心では「受験が近付くこの時に一体何をしているのか?」と葛藤する日々が続きました。

誘ってきた友人はもともと明るく人望があり、たくさんの後輩たちと日々の運動会の作業や練習や役員会議を楽しんでいるようで、そんな友達を見るとさらに追い込まれる自分。

やがて、本心から運動会が好きではなく、皆で作り上げるという気持ちを持っていないことや、もともと人と付き合うのが好きでないと言う裏の面を周囲の人間も薄々感じていたのでしょう、周りとギクシャクすることも増えてきました。

 

そんな中、迎えたリハーサルで、事件は起きました。

 

その日、全ての競技のリハーサルを終え、いよいよ最後のブロック集会となり、ブロック長はじめ幹部皆でブロックを鼓舞します。自分も何かしらのスピーチをしたと思います。そして、盛り上がった最後に幹部皆で肩を組んで丸くなり、スキップで丸く回転すると言うやつをした時です。(わかりにくくてすいません)

誰かに突き飛ばされ、輪の外に出てしまいました。

最初は突き飛ばされたとは思わず、転んだのかと思い、もう一度輪に加わろうとしました。しかし、肩を組んで回っている輪に入ることは簡単ではなく、そして、誰も入れてくれない..

結局そのままそれが終わるまで立ち尽くしたのを覚えています。

 

結局、自分のブロックは1位と僅差で2位という結果でした。その結果を聞いた時、「あともう少し頑張っていれば」と初めて運動会に本気になれたのを覚えています。そうして高3の夏は苦い思い出で幕を閉じました。

 

あれ以来、自分があの夏したことは、真剣に運動会を成功させようとしていた全ての人に対して失礼なことで、取り返しのつかないことをしたと言う後悔があとをやみません。なぜ、本気になれなかったのか。なぜ、中途半端な気持ちならやめておかなかったのか。なぜ、幹部など立候補せず、相応の立ち位置で生きて行かなかったのか、なぜ....

「なぜ」はいくらでも出てきます。

 

あの時突き飛ばされたこと、輪に入れなかったことは思い出したくない出来事ですが、当然の出来事でもあります。

 

あの夏の出来事は確かに黒歴史だけど、今も自分の中で苦く、でも為になる経験として生きています。

 

どんな黒歴史でも消すことはできない、でも辛い思い出も考え方を変えれば自分の苦い薬になりうると思います。良薬口に苦しって言いますしね。

 

ちなみに自分はあれ以来毎年夏に行われてる幹部の同窓会一度も行ってないです(笑

なんか申し訳なくて。一応あのあといろいろあって和解と言うか、仲良くはなれたんですけどね...

 

思い出したくない黒歴史でした。