相利共生の話2
相利共生の話の続き
前編はこっち↓
さて前編ではホンソメワケベラの相利共生でしたが、後半は個人的に面白いと思った研究を紹介したいと思います
ズバリ、二つ
一つ目はハタとウツボが協力して狩りをするという話
まずは動画をご覧ください
最新の研究によれば、サンゴ礁に暮らすハタとウツボは協力して獲物を捕まえているという。 このように協力し合うのは人間やチンパンジーだけだと考えられていたが、チームワークは予想以上に動物界に浸透しているのかもしれない。
西太平洋に生息する大きな赤いハタ、スジアラは、獲物が亀裂の中にいて捕まえられないとき、体を揺らしながらウナギの仲間ウツボの前を通過する。獲物を亀裂から追い出してほしいと“依頼”しているのだ。
体を揺らすのは“狩りに行こう”という合図だが、すべてのウツボに手当たり次第に合図を出すわけではない。「Current Biology」誌に8日付で発表された研究論文によれば、スジアラは協力相手として適任なウツボを記憶し、同じウツボに繰り返し依頼するという。ウツボは見返りとして、スジアラが捕まえられなかった獲物を自由に食べることができる。 -ナショナルジオグラフィック
このスジアラというのは沖縄ではアカジンミーバイと呼ばれる高級魚。
主にこの行動が見られるのは紅海ということです。
なぜこの魚たちが協力をしあうのかという疑問ですが、、
ハタは目が良く、獲物を見つけることはできるが体が大きく、小さな穴に逃げ込まれた魚を捕まえることができない
ウツボは目が悪く、夜狩りを行うが、体が細長く、小さな穴にも入ることができる
このお互いの利点と弱点を補う為に協力し合うんですね
不思議なもので、どのようにしてこの協力関係が構築されたのか、詳しいことはわかっていないということです
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二つめは自分の畑で農業をするスズメダイの話です
沖縄には自分の餌となる糸状紅藻類(藻のこと)を丁寧に自分の畑で育てるスズメダイが生息しています
クロソラスズメダイと呼ばれるこの魚は備瀬崎などで多く見られます
美ら海水族館や備瀬の並木で有名なあそこですね!
駐車場やシャワー、トイレも完備なのでおすすめのビーチです
このクロソラスズメダイ、縄張り意識がとても強く、近寄るとめちゃくちゃ噛んでくるので注意してくださいね(笑
さて、このクロソラスズメダイですが、彼らはそれぞれ自分のナワバリの中の日当たりの良い岩の上などの小さなエリアに畑のように藻類を育てる習性があります
餌となる藻類以外が生えてくると丁寧に抜いてナワバリの外に捨てたり、ゴミを取り除いたりして決まった藻類がよく成長できるようにケアを怠らないそうです
さらに、藻類を食べてしまう他の魚やウニがナワバリに近寄ると攻撃し、畑に近寄らせまいとするそう
この魚に近づいたときに攻撃された時は畑泥棒と思われてると思って離れてあげましょう(笑
魚でありながら未来のことまで考えて投資するってすごい、、、、
貯金もろくにできない自分は頭が上がりませんね(笑
最後にクロソラスズメダイの威嚇の様子です
怖い.....